▹エッセイ
”こなす”女性達
”こなす”女性達
ダンスの先生は見た
ダンスが上手い人の共通点
知りたい?聞きたい?
いや、これはダンスに
限ったことではなく
イイ感じの人には
この共通点があるぞ
って、
ますます聞きたくなった??
じゃ、発表するよ
ドラムロールスタート!
(イメージお願いします)
”ジャン”
『こなす』
あっ、もちろん
『なす』の小さいのではありません
『こ・な・し・て・る』
こなしてる!
立ち方をこなしてる
動きをこなしてる
衣装を着こなしてる
で、結果その人に合ってる!
自分のものに
しちゃってる!
ただ
立ってるだけじゃなく
ただ
動きの練習をしてるんじゃなく
ただ
装を着てるんじゃない
『こなす』
これが、大事なのだ!
『小ナス』
あっ、ちょっと書いてみたかっただけ。。。です
第一印象は”ずるいっ”
第一印象は”ずるいっ”
「その顔、ずるいっ」って
人生で初めて思ったのは
ダンスの体験に行った日
そこは、甘いいい香りが
ひろがっていて
私はまるで
みつばちのように
その香りに引き寄せられた
その空間に
咲いている女性たちは
「私いいでしょ?」って
イキイキした顔を
見せびらかしている!
...ように見えた
始めない理由はなかった
それから5年
「踊っているときの写真を
お見合い写真にしたらいい」
「好きな人には
踊りを見せた方がいい」と
言われるようになった
私はなぜか
恋愛がうまくいってない人に
なっていたが
ついてに、踊ってるときの
「いい表情」を手に入れた
あなたのここがいい!
と言われることは、自信になる
あれから20年
私は今も踊っている
ダンスは自身の源だ
みつばちが
花の蜜に集まるように
ダンス女子は
自信の源を集めている
今日も「あなたのここがいい」を
もらうために踊っている
予算0円!私の最強アイテム
【予算0円!私の最強アイテム】
【ギャップ】
ダンスの先生になって
16年
こんなに、感じるようになるとは
思ってもいなかった
「仕事は何をされてるんですか?」
『ダンス講師です』
いつのものように
少し間があく
最初のうちは
すかさず説明をしていたが
今ではこの間になれてしまい
沈黙を楽しむようになった
「教えてるんですか?」
はい!きた
講師と名乗ったはずだ
教えるほかに何があるというのか
だけど、私は笑顔で答える
「はい、もう16年目になります」
10年を超えたあたりから
この年数は活躍する
これを出した瞬間
何となく
空気がバラ色になる
「そんなにですか?すごいですね」
その言葉の裏には
これが隠れている
外見からは、ダンスをやっている!
しかも、教えている!
なんて微塵も感じられない
だって、イメージする
ダンス講師って、点点点
この人は、それとは真逆だ!
だけど、
10年以上も続けているってことは
きっと踊りが凄いんだろう
生徒さんがいるってことは
教え方も上手いんだろう
人は見かけじゃわからないもんだ
その隠れている言葉を
私はいつもここで
披露する
『ギャップあるでしょう?』
「いえいえ、今度先生の踊り見てみたいです」
なぜかいきなり
ここから「先生」と呼ばれ始める
少し自慢だが
りを披露すると
さらに、驚いてもらえる
『ギャップ』
予算0円で
手に入ったアイテムは
大活躍だ
母のこと
【母のこと】
「アヤヤヤヤヤヤヤヤ」
私の母は
突然この言葉を叫ぶ
「ヤ」の多さによって
ハプニング度が変わる
とある昼下がり
私は、オムレツを作ろうと思い
準備を始めようとしていた
その時だ
いつもとは、まるで違う
「アヤヤヤヤヤヤヤヤや」が!
しかもなかなか
「ヤ」が終わらない
「いや、入った」という
おまけ付
「あ~、何か家に入ったんだな。。。」と
状況を見守っていると
台所に右の靴だけを履いて
母が飛び込んできた
「蜂、蜂が玄関あけたら
私の頭に向かって飛んできて
家の中に入った」
そう言って
台所の引き戸をぴしゃりとしめ
私を見た
目が言っている「いけ!」
私が動かないでいると
「おかあちゃんは
くらめの服を着てるから」
と再度私を見た
目が言っている「早くいけ!」
ちなみにその時の母の服装は
紫のTシャツ、ベージュのパンツ
私の服装は
白とピンクのボーダーチュニック
黒の黒のレギンスだった
疑問はあったが
こうなっては私が行くしかない
蜂がいるであろう
部屋をのぞいてみた
何かが飛んでいる気配はなく
羽音もしない
「いないのでは。。。」と
思ったが
「いる」と強く思っている
右側だけ靴を履いた母は
「殺虫剤は」と言い出した
それは、蜂がいるであろう部屋の
中央に置いてある
それを、取りに行けというのだ
ここで逆らっても
時間だけが無駄にすぎるので
取りに行こうとした瞬間
私は思い出した
『蜂の殺虫剤は
残りがすくない』
私は少し勝ち誇ったような気持で
左側だけ素足の母に行った
「買いに行ってくるわ」
その瞬間、空気が変わった
今まで、ライオンのような
強い目線だった母が
子猫のような目線に
変わったのだ
「私を蜂がいるかもしれないこの部屋に
一人置いて
あなたは、この家を出るの?」
そう言っているように思えた
「一緒に行く?」
「うん!」
何と素直ないい返事だろう
これは、「うん」の言い方の
お手本として
全国の学校に採用してほしい
それぐらいの
満面の笑みの綺麗な「うん」
私は、かばんを取り
玄関に向かった
そして、母はここで
自分の状況を知る
「ねぇ、片方の靴がない!」
母の左側の靴は
玄関から部屋に入るところで
左を向いてころがっていた
・
・
・
ちなみに
蜂はやはりいなかった
【可愛い」だけじゃダメですか?
【可愛いだけじゃダメですか?】
とある会社のお祭りに
ゲストとして呼ばれた時
ステージの終わりの方に
お客さんに近づいて
踊るコーナーがあるのだが
その時に
高校生の女の子たちに
「可愛い~」と
黄色い声をもらった
これは、まぎれもない
勘違いポイント
ニヤリの瞬間だ!
テンションぶちあがりの私は
ダンスをかっこよく決めながら
その場を立ち去ろうとした
だが次の瞬間
「そうはさせるか!」と
誰かが私の鼻を
へし折ろうとするかのように
一人の女子高生が
「えっ、可愛いか?」と
真面目の顔とトーンで
私の前に立ちふさがり言った
空気がはりつめた
ピーン
他の女の子達がその空気を
緩ませようと
息を出そうとした瞬間
私は、自らその空気をきった!
「可愛い、それでいいことにしよう」
「ここは、可愛いで!ねっ」
ダンスなのに
ダンスを止めた私の必死な主張は
女子高生たちの
笑いのツボを刺激したようで
その場は大笑いの場に変わった
笑いがおきているのに
なぜか、私のテンションは
またぶちあがり
気持ちよくその場を去った
あれがきっかけだったかは
わからないが
その後私は
MCでは、笑ってもらうことに
力を入れるようになった
そのMCは結構好評!
何が役にたつかは
後になってみないと
わからないから
実に面白い






